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  • 執筆者の写真kenji kawara

症状の落ち着いた重症筋無力症のフォローアップ方針は?

 在宅医療においては、非専門領域の疾患についても診療を行うことがままあり、その際には以下の2点が重要であると心がけています


  • 確固たる情報ソースを用いて非専門医でも可能な診療をきっちり行う

  • 非専門医の範疇を超えた際(増悪など)には速やかに専門医の協力を仰ぐ


 今回は重症筋無力症について調べてまとめてみることにしました。



【Clinical Question】

症状の落ち着いた重症筋無力症のフォローアップ方針は?



【結論】

  • 到達目標として「経口プレドニゾロン5mg/day以下で症状軽微」の状態を目指す(1*)


  • 治療効果の評価やその後のフォローアップには、臨床症状の増悪/改善や神経学的所見の出現/消失を重視する(2*)

    • AchR抗体レベルは臨床的変化と相関が乏しいとも言われる(3*)ので、抗体レベルの上昇/低下だけを持って増悪/改善の判断をしないようにする


  • 以下の要因により急性増悪し、呼吸筋麻痺から重篤な呼吸不全に至ることがある

    • 感染症

    • 手術

    • 妊娠

    • 特定の薬物療法(後述)


  • 軽度の症状増悪に対しては、抗コリンエステラーゼ阻害薬やプレドニゾロンの開始/増量で対応し得る



【MGを悪化させる可能性のある薬物】






【参考文献】


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